【開催報告】「プロセスイノベーションラボin八戸」について

  2025年3月14日(金)、八戸工業大学 番町サテライトキャンパスにて、「プロセスイノベーションラボin八戸 ~人手不足を乗り越える生産性向上の実践~」を開催しました。

 本イベントは、(公財)21あおもり産業総合支援センターが「令和6年度特定分野連携事業」の一環として実施し、県内企業、大学、公設試(公設試験研究機関)、支援機関、行政が一堂に会し、生産性向上のヒントを共に考える場となりました。

 当日は20名の参加者が集まり、事例紹介とリアル課題×イノベーションアイディアトークの二部構成で進行。活発な議論が交わされ、非常に有意義な時間となりました。


第1部:事例紹介(14:30~15:50)

第一部では、生産性向上に関する最新の取り組みについて、3名の講師による講演が行われました。

🔹 「機械学習を用いたホタテ貝の自動選別システムの開発」

講師:小玉 成人 氏(八戸工業大学 工学部工学科 システム情報工学コース 教授)

AIを活用したホタテの自動選別技術の開発について紹介され、製造業のみならず、さまざまな分野での応用可能性が議論されました。

🔹 「県内唯一!八戸工業研究所のロボット試験室」

講師:村井 博 氏(青森県産業技術センター八戸工業研究所 機械システム部 部長)

ロボット技術の実証試験や活用事例について説明があり、中小企業における導入の可能性が共有されました。

🔹「ものづくり補助金等を活用した生産性向上の事例紹介」

講師:八木 清之 氏(21あおもり産業総合支援センター 研究開発支援コーディネーター)

補助金を活用した生産性向上の成功事例が紹介され、支援制度の活用方法について具体的なアドバイスがありました。

(ホテタ貝の自動選別システム開発の研究内容を紹介される八戸工業大学 小玉 成人 教授)

(ロボット試験室を紹介される青森県産業技術センター八戸工業研究所 村井部長)

(ものづくり補助金を活用した事例を紹介する八木研究開発支援コーディネーター)

第2部:リアル課題×イノベーションアイディアトーク(16:00~17:00)

第二部では、県内企業の実際の課題をテーマに、パネリストが意見を交わしました。

🔹 登壇企業:有限会社マルコーいずもり 犹守 和幸 工場長

🔹 モデレーター:八戸工業大学 関 秀廣 名誉教授

🔹 パネリスト:八戸工業大学 小玉 成人 教授
         青森県産業技術センター八戸工業研究所 村井 博 部長 
                           21あおもり産業総合支援センター 八木 清之 研究開発支援コーディネーター

有限会社マルコーいずもり様から実際の製造現場における課題を提供いただき、技術・研究・支援制度の観点からアイディアを出し合い、具体的な解決策について議論しました。参加者からも積極的な意見が飛び交い、現場の課題解決に向けた新たな視点が得られる場となりました。

(製造現場の動画を視聴しながらディスカッションをする登壇者の皆さん)

(犹守工場長様に対して、プロセスイノベーションに関する具体的な提案がされました)


おわりに

本イベントを通じて、産学官が連携しながら、実践的なプロセスイノベーションを考える機会となりました。今後も、企業の生産性向上を支援する取り組みを継続してまいります。

ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた共催・後援の皆様に、心より感謝申し上げます。

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