株式会社ビナーレ

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新商品にかける熱き思い

美容家として、一番重要と考えているケアは「保湿」。 自身も含め、「北国の過酷な環境にある女性たちの肌を守るための基礎化粧品をつくりたいと思いました。」抜群の素材に巡り会えたことから事業がスタート。 「効果が実感出来るコスメであることが第一条件。どの成分と相性が良いかなど配合成分の分析を経て、モニターテストを実施。 テクスチャーにもこだわり、数回のサンプルテストを行い、現在の最終形にたどり着きました。お客様との共同開発とも言える商品です。」

㈱ビナーレと青森県産業技術センター弘前地域研究所が共同開発した「BINARE　PGα(ビナーレ　ピージーアルファ)」は、プロテオグリカンを３０％配合した保湿美容液。 「他にはない商品を意識し、高配合にこだわりました。」と田中社長。サロン経営者としてだけでなく、美容家としてのプライドをかけた商品開発といっても過言ではない。 「プロテオグリカンはとても優れた素材。他の素材とのバランスを重要視し、販売コストを検討した上で、配合濃度を決定しました。」 自身やスタッフだけでなく、サロンのお客様にも試してもらい、生の声をフィードバックして作り上げたオリジナルコスメ。 「美容家・田中愛が惚れ込んだ美容成分」が付加価値となり、美容業界からも注目を浴び、売り上げも好調。現在は、インターネットを活用した販売がメインとなっている。 　またサロンでは、この「BINARE　PGα」を使ったフェイシャル・ボディコースを導入。「全国で初めて『あおもりPG』を使用したコスメを直接肌につけて、効果を実感していただけるコースです。」

プロテオグリカンとは…

タンパク質と糖鎖（グリコサミノグリカン）が共有結合した複合糖質の一種で、コラーゲン・ヒアルロン酸に並ぶ動物軟骨の主成分。保湿性に優れ、人体にきわめて安全な素材とされている。 青森県の産学官連携による抽出技術確立により、10分の１の低コスト化を実現。 鮭の頭部鼻軟骨（氷頭＝ヒズ）から精製する独自技術の応用により製造されたプロテオグリカンは「あおもりPG」と呼ばれ、各分野で商品開発が進んでいる。

結婚を機に、首都圏から八戸市に移り住んだ田中社長。 「青森は魅力的な美容成分の宝庫。県産品を使った新しい基礎化粧品の開発を模索していたところ、プロテオグリカンの存在を知りました。」 その効果を独自に調べ上げ、原液のサンプル品を調達して実際の効果を体感。「浸透力がよく、香りにクセもない。産学官による研究も進んでいて、安心して使える素材ということも大きかったです。」 　平成22年。まずはプロテオグリカン配合のアイクリーム1,000個を製作。200名を対象にモニター調査を行い、率直な感想を引き出した。使用効果に手応えを感じ、基礎化粧品の開発に踏み切った。

ビナーレのオリジナル基礎化粧品は他にも、クレンジング剤・洗顔ソープ・ゲルクリーム・美白美容液がある。 「BINARE　PGα」を開発後、洗顔ソープにもプロテオグリカンを配合し、商品化に成功している。現在ゲルクリームへの配合を検討、開発中である。 気に入った基礎化粧品は「ライン使い(＝同一メーカーのシリーズで使用すること)」を考える女性が圧倒的に多いこともあり、 「今後は、全てのオリジナル商品にプロテオグリカンを配合し、シリーズで売り出したいと考えています。」 　事業成功の秘訣は、「いかに露出を増やすか。素材自体はとても良いものなので、あとはPR次第。 メディアや人とのつながりをフル活用して、弊社の商品のみならず、あおもりPGのPRに寄与出来ればと考えています。」 卸売などの販売チャネルを拡大させていくことも検討中だとか。 自らが惚れ込んだ美容成分、プロテオグリカン。美しさの追求は、まだまだ続いていく。

企業プロフィール

1. ■企業名株式会社ビナーレ
2. ■所在地八戸市長苗代二日市10-1
3. ■TEL0178-23-5308
4. ■代表者名田中愛
5. ■従業員数3名
6. ■資本金300万
7. ■採択年度平成24年下期