十和田の冬に新たな誘客ツール
世界初のすべらないスキーを開発
新感覚!雪道ぶらぶら遊びの提案
株式会社ノースビレッジは、十和田湖・奥入瀬渓流・八甲田山を拠点にカヌーや散策など豊かな自然を堪能できる数々のツアーを企画しています。
まばゆい新緑や燃えるような紅葉を目当てに、春から秋にかけて観光客で賑わう県内屈指の景勝地ですが、冬の客足減少は否めません。
「でも冬には冬の魅力があるんです。ふわふわっとした新雪の感触、純白のキャンパスに落ちるアートのようなブナの影、動物たちの足跡…、他の季節では感じられない自然が楽しめるんです。」と話すのは、代表の川村祐一さん。そこで、冬ならでは の魅力が体感でき、誘客につながる冬のツアー「スノーランブリング」企画が始動しました。
ランブリング(Rambling)とは、何かを楽しみながら“ぶらぶら歩く”こと。雪深い森をゆっくり移動するツールとして最初に試用したのは、スノーシュー(西洋かんじき)。しかし実際に歩いてみると、「体力がない人でももっと楽に散策できるツールでなければと感じました。ただ、山岳スキーだと経験者でなければ新雪の上を歩くのは難しく、下りではスピードで出過ぎてしまう。そこでいっそのこと“すべらないスキー”をつくることにしました。」
山岳スキーを参考に、かかとは固定せず、滑走面には滑りにくい特殊加工を施した散策専用スキー。雪の中をゆったり楽に散策ができるまさに“ランブリング”にふさわしそのツールは『スノーランブラー』と名付けられました。
実体験を基に改良を重ねたのち、さらなる性能向上のためもっと広く客観的な評価を得たいという思いから、『元気チャレンジ』の助成金を活用し、各地のアウトドアショップ等の協力でモニター調査を実施。その結果を反映させたスノーランブラーは、発想から3年を経てほぼ最終形になりました。
しかし、「本当の意味でのスタートはこれからです。このツールを活用したツアーでいかに多くのお客様を呼ぶことができるか、それが次のステップです。」
十和田湖・奥入瀬渓流・八甲田山の冬の魅力を存分に感じてもらえるよう、また1年を通して楽しんでもらえるよう川村さんのチャレンジは続いていきます。
企業プロフィール
川村 祐一(かわむら・ゆういち)代表取締役
- ■社名 株式会社ノースビレッジ
- ■代表者 川村 祐一(かわむら・ゆういち)
- ■設立年月日 平成19年
- ■所在地 十和田市大字奥瀬字栃久保11-253
- ■電話 0176-70-5955
- ■従業員数 11名
- ■資本金 1,550万円
- ■採択年度 平成22年下期
- ■助成期間 平成22年~平成23年
- ■事業内容 オリジナルの“すべらないスキー”スノーランブラーの販路開拓と機能向上のためのデータ収集事業