株式会社サンライン

［事業名］自社ブランド「in a KADATE（カデイト）」新商品開発、販路開拓事業
［補助金の主な使途］国内出張費・HP製作費・試作品原材料費・展示会会場費

 

自社ブランド「in a KADATE（カデイト）」の挑戦

 

All made in Japan「in a KADATE」

　「ダーバン (D’URBAN)」「ポール・スミス (Paul Smith)」等、人気ブランドのスーツをつくる工場が立ち上げたファクトリーブランドでは、高品質なスーツを有名ブランドより格段にリーズナブルに提供している。( 株)サンラインもまた、有名ブランドの縫製加工を多く手掛けてきた高い技術力を活かした自社ブランド「in a KADATE（カデイト）」を立ち上げた。（ブランド名はローマ字読みで“田舎館”と読めるようになっている。）
　平成30年度よりブランドの認知度向上・販路開拓のため、新商品開発やアパレル企業向けの展示会開催、市場調査を行った。アパレル関係者の評価としては、その価格設定では売上げ最優先の業界ではビジネスとして成り立たないなど厳しい声も聞かれたが、「in a KADATE」の取り扱いを検討したいという声もあった。
　これを受けて、令和2年度からの事業では「高くてもこの商品を買いたい。」といった信頼関係を築く展示会の取組みを行うことで、真のブランド力強化を目指したが、新型コロナの感染拡大により思うように事業を進めることが出来なかった。一方で、サスティナビリティやジェンダーレス等の意識が高まるなど、市場の服飾に対する姿勢が大きく変わったことは、「長く愛用できる一着」を販売出来る(株)サンラインにとっては新たなビジネスチャンスともなっている。

 

ファクトリーブランド「in a KADATE」の誕生

助成事業活用で顧客ニーズ発掘

　大きな転換期を迎えたアパレル業界で「脱下請け」を目指し、自社の強みを活かしたファクトリーブランド「in a KADATE」を誕生させたが、ブランドの認知度を向上させなければ、ブランドを立ち上げたところで意味がない。助成事業を活用することで、コスト面で踏み切れない展示会の開催や出展、調査等を思いのままに行い、国内外の顧客ニーズの把握、潜在顧客の発掘の機会を創出することが出来た。
　「助成金を利用するには申請書等の提出があるため、事業計画から事業のフィードバックまでしっかり行わなければならない。事業を無駄なく行い、事業後の評価や次回に向けた改善策等を考える機会が必然と生まれることも助成事業を活用するメリットだと思います。」と、佐藤社長は振り返る。

 

「衣料品のプロ集団」だからできる新たな事業展開

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代表取締役　佐藤 克豊さん 佐藤社長への取材を通して社員の方々への愛情を感じられる場面が多くみられた。経営面では、サスティナビリティ意識が高まる市場への対応として新たに洋服お直し専門店の運営を開始する等、市場の変化に応じて新事業の展開を行っている。これからも挑戦し続ける企業として青森の産業を支える存在となるだろう。

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取材担当者からのコメント

今までも世界中を飛び回り事業を展開されてきましたが、今後も海外展開に力を入れていきたいということで、田舎館村で誕生したファクトリーブランド「in a KADATE」が世界で愛用されるブランドとなることを願っております。

 

1. 企業プロフィール

   1. ■企業名／株式会社サンライン
   2. ■所在地／南津軽郡田舎館村大字川部字上船橋58-9
   3. ■TEL・FAX／0172-43-8514・0172-58-2328
   4. ■代表者名／代表取締役 佐藤 克豊
   5. ■資本金／1,000万円
   6. ■設　立／平成13年5月10日
   7. ■事業内容／メンズテーラードスーツ・ジャケット・ドレスパンツ・コート・ベストの製造
   8. ■活⽤補助事業／平成30年度21あおもり未来チャレンジ助成事業・令和2年度21あおもり未来チャレンジ助成事業
   9. ■ホームページ／https://sunline-aomori.com/company/