[事業名]青森県特産物である青森ひばを活用した商品の開発
[補助金の主な使途]展示会出展旅費・パンフレット作成費
青森ヒバの魅力を身近に感じられる暮らしの提案
新商品開発で青森ヒバの魅力を発信
「子どものアトピーに効くものをと探していた時に出会ったのが青森ヒバでした。」と話す小山さん。青森ヒバからしか抽出されないという貴重な成分である天然のヒノキチオールは、アトピーの緩和ケアなどに使用されている。青森ヒバを扱う材木店を訪れるなどし、歴史や加工作業等を学んでいくうちに、その魅力がほとんど発信されていないことを知ったという。自身が運営するECサイトでアロマオイル等の取り扱いを開始した後「青森ヒバの特性を活かして何か新しい商品を開発できないか。」と考えたことがきっかけとなり、商品開発に着手した。開発したのは天然の香りと効能を活かすことができるインセンス(お香)、エコで素材感が特徴的なスピーカー、動物特有の臭いを抑えるペット用クッションの3つである。量産化が難しいことや世界的な半導体不足などの状況により、インセンスとスピーカーについては、販売時期を見極めている状況。現在は、これまでCOCOFAの商品展開の中心となっていた女性向けオリジナル商品に布製品が多かったことから、その技術やノウハウを活用し、ペット用クッションの製造販売に取り組んでいる。
愛犬の世話から気づきを得た青森ヒバ香るペット用クッション
「自宅で飼っている犬の臭いが気になり、ヒバの端材を敷いてみたところ、気にならなくなった。」と、ペット用クッション開発のきっかけをくれたのは自身の愛犬。クッションの中身として使用しているヒバチップは、青森ヒバの加工作業により発生するカンナくず等の端材を活用するなど環境にも配慮している。商品開発時には、ドッグトレーナーの方にも協力を仰ぎ、「より使いやすいように。」というアドバイスのもと、クレート(犬用のかご)に敷けるよう、当初丸形で作っていたクッションを四角いものへ変更するなど工夫した。実際に使用した方からは、「クッションを部屋に置いただけでいい匂いがする。」「特に夏場の臭いが気にならなくなった。」との声が寄せられるなど、見た目のおしゃれさだけではなく、消臭効果についても好評で、中には大型犬が使えるような大きいサイズのクッションを作ってほしいという要望もあるという。
未知の分野へ挑戦するきっかけに
知人から新商品の開発に活用できる補助金があることを聞き、申請することを決めた。「これまで布製品を中心に扱ってきたことから、クッションの製作はそれほど難しくはなかったものの、インセンスやスピーカーはゼロからのスタートでした。お金と時間は限られているので、補助金を活用できたことは良かった。」と語る。また、補助事業を活用したことで、あまり馴染みのなかった分野にも積極的にチャレンジすることができ、これまでは知らなかった専門的な知識を持つ方々とのネットワークを広げることができたことも、補助金を活用したからこそのメリットだという。
青森ならではの商品で心と身体を健康に
現在は青森ならではの天然素材を使用した商品や、健康のために体温を適正温度まで上げる「温活」をテーマとした食品の開発にも興味を持っているという。「これからも青森ヒバのように青森県の特産品を活用しながら、これまで取り組んできた女性向け商品や健康をテーマにした商品の開発に取り組んでいきたいです。」と話す。また、コロナの影響などにより、インセンスやスピーカーも含め、補助金を活用して開発した商品のプロモーションが不十分であると感じていることから、今後は機会を見極めながら販売に向けて積極的に取り組んでいきたいと意気込む。
代表 小山 栄美さん 開業当初はリラクゼーションサロンを運営していた小山さんは、子育てと仕事を両立させるため、ECサイトをオープンした。自身も会社員時代に体調不良に悩まされた経験から、女性特有の悩みに寄り添うアイテムや情報を積極的に発信しながら、現代女性の「保健室」のような場所を目指している。 |
取材担当者からのコメント
小山さんのアイディアをもとに生み出されるCOCOFAのオリジナル商品は、素材の良さが最大限に活かされており、人や動物、環境にも優しく、温かみを感じるものばかりです。 |
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企業プロフィール
- ■企業名/COCOFA
- ■代表者名/小山 栄美
- ■事業内容/女性向けオリジナル商品の開発、販売
- ■活⽤補助事業/平成31年度21あおもり未来チャレンジ助成金事業
- ■ホームページ/https://www.cocofa.me/