株式会社ワイズスタイル

いろいろな人のサポートがあればこそ

　「花とお酒のマリアージュ」の開発にあたり、まずは花とお酒を一緒に入れるギフトボックスの製作に取り掛かった。新商品の開発は当社にとって初めての経験だったため、「何から手を付けたらいいのか、製造業者とどのように話を進めればいいのか、全くわかりませんでした。」と振り返る。市内で同じく会社を経営する友人のアドバイスを参考にするなどして、まずは、オリジナルのギフトボックスを完成させたという。
　また、お酒を販売するために酒類販売免許を取得したものの、酒類製造業者との繋がりがなかったことから、お酒の調達にも不安を感じていた蔵田社長。「金融機関からの紹介先を中心に、新商品のコンセプトを伝えて仕入の協力を仰ぎました。みなさん快く引き受けてくれた。」と話し、周りの協力も得ながら、着実に課題を解決してきた。

助成事業を通じて明確になった「こだわり」

　助成事業を知ったきっかけは、金融機関からの紹介。新商品開発に関する助成事業の活用はこれまでなかったため、戸惑うこともあったそうだが、その都度21あおもり産業総合支援センターの担当職員に相談し、適切なアドバイスを受けることができ、安心して事業を進めることができたそう。
　また、申請時に必要となる事業計画の作成を通じて、商品開発に向けてやるべきことを明確化することができたという。「花とお酒のマリアージュ」のブランディングにこだわり、商品の写真や動画の撮影などを妥協せずに取り組むことができたのは、助成事業を活用できたからこそと振り返る。「自分たちだけでは、ここまでやり遂げられなかったかもしれません。」。

ここからがスタート！

　青森の素晴らしいお酒をたくさんの人に伝えるため、首都圏での物産展への出展、ふるさと納税の返礼品への導入検討など「花とお酒のマリアージュ」の今後の展開を蔵田社長はイメージしている。
　また、お客様の中には日本酒の銘柄を指定される方もいるので、取り扱う日本酒の種類を増やすことや、特約店販売の日本酒の導入にも意欲的に取り組めたらと考える。箱のサイズにもバリエーションをもたせて商品ラインナップを増やしたり、今回の商品設計を活用してお酒だけでなく他の製品とのコラボレーションも想定している。
　「花とお酒のマリアージュ」はまだ始まったばかり。ここから全国に広がり、たくさんの人に青森のお酒の素晴らしさが伝わることを期待したい。

代表取締役　蔵田 由貴美さん 日々、東京と青森を往復しながら会社経営を行う蔵田社長。自身もお酒が好きで、青森県には日本酒、ワイン、シードルなどたくさんの美味しいお酒があるので、この魅力をたくさんの人に伝えたいと思っていたそう。 「今回の商品開発はスタッフと共によいオリジナル商品ができたと思っています。」と商品完成の喜びを話してくれた。

取材担当者からのコメント